所得税法合格のコツ

hhhiroki3
バード君
バード君

所得税法合格のコツを教えて

私

忘れることを受け入れることだよ

何言ってんだ、コイツ

所得税法の勉強範囲は広い

所得税法の勉強範囲は、法人税法に並んで、随一の広さです。

この試験範囲を1周勉強しただけでは理解しきれないことは皆さん体感していると思います。
では、3周ならどうでしょう?5周なら?

理解の深さは深まるでしょうが完璧ではありません。

そうすると、大切なことは、何回もテキストを繰り返し読み、何回も問題集を解く。すなわち、繰り返し学習だということになります。
何度も繰り返すことにより、徐々に、試験範囲全体の理解の深度を深めていくのです。

大原の学習計画表に縛られる必要はありません。
予習は労力がかかりますが、復習は容易です。
ですので、今週の課題をさっさと終わらせたら、たとえ復習の宿題指示が無かったとしても、テキストの学習済みの箇所を何度も繰り返し読んだり、問題集の間違えたところを繰り返し解くようにしてください。

司法試験の応用

同じような体験を、私は司法試験でもしています。

司法試験も試験範囲は膨大です。授業で一回通り扱ったからといって合格点を取れた試しはありません。
基礎編と応用編で二回通りやったとしても、それは授業で話を聞いただけに過ぎません。本質を理解して頭に残っている状態とは異なります。

つまり、授業時間外に、授業の宿題指示が無かったとしても、何回も自分でテキストを読み込み、問題集で実践訓練を行うことが大事でした。
学校で与えられる宿題以上の負担を自分に課して、左右の席に座っているライバルよりも一歩先んじる必要がありました。

同じことが税理士試験でもいえると思います。

勉強を邪魔する気持ち

人間の心理とは不思議なもので、いったん勉強した内容を忘れているとイライラします。自分には才能が無いとか思ったり、自分に失望したりすることもあるかもしれません。

とはいえ、忘却は人間として自然なことです。これを気にしていると繰り返し学習ができなくなります。
邪魔な心理作用なので、忘却する自分は許してあげましょう。

それよりも、努力しない(甘える)自分を強く責めましょう。

とはいっても、社会人の立場で受験に立ち向かう以上、仕事や飲み会の都合で予定通り勉強できない日も生じるはずです。
こういったことが頻繁に起きると困りますが、社会人としては当然に発生しうる事態なので、多少はこれも許してあげましょう。

テキストをちゃんと読もう

所得税法の勉強で重要だと思うことは、テキスト中心の勉強することです。

問題集中心主義で、問題集を解きながらわからないところをテキストで読む、ではありません。
まずは一旦テキストをしっかり読み込んで、テキストの内容を自分の頭に落とし込んでから、問題集で理解度を確認する、という方法がいいです。

なぜなら、予備校から配布される問題集ですべての出題パターンを網羅しているかというと、そうではありません。これは予備校が悪いわけではなく、試験範囲が膨大なので、すべての出題パターンを問題集に収録しきれないという事情があると思います。
これに対応するために、何冊も市販の問題集を買って、あらゆる出題パターンに慣れるという方法もありますが、非効率です。

よって、所得税法に関しては、テキスト自体をしっかり理解して、どのような出題をされても、テキストの知識を応用して回答できる、という力を蓄える方法が良いと思っています。

まとめ

所得税法合格のコツは、膨大な試験範囲をいかに効率よくこなすか、です。

’効率よく’を追求するのであれば、一つの単元を完璧にしてから次に進むのではなく、9割程度に仕上げたら次の項目へ行き、1週間後とか1か月後にもう一度その単元に戻ってきて、忘却と戦う方法がいいと思います。

そして、テキスト自体をしっかり読み込んで、あらゆる出題パターンに対して応用が利く力を蓄えることが効率的です。

所得税法は、科目自体の難易度が高いですから、完成するまでに時間がかかります。最後まであきらめずに努力していると、どこかのタイミングで他の受験生より頭一つ抜けている状態に入ります。
諦めずにがんばりましょう。

ABOUT ME
中野弘基
中野弘基
弁護士・税理士
弁護士として働きながら、5年かけて税理士試験に合格した変わり者。 現在は、相続分野(争族問題・相続税申告)と企業分野(法律顧問・税務顧問)に注力している。
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